Special Interview
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東京支部設立30周年 支部長 村林信一

東京支部は、2012年11月25日に「第30回記念総会」を開催し、翌年3月には満30周年を迎えます。
これは、途切れることの無かった先輩諸氏のご尽力と、会員の皆様のご支援によるものと厚く御礼申し上げます。

日本におけるペースメーカーの歴史は1963年(昭和38年)に東京大学木本外科で国産第1号が植え込まれたことに始まります。1966年には「ペースメーカー友の会」が発足し、1970年に現在の「日本心臓ペースメーカー友の会」へ、その活動が受継がれました。そして、東京支部はその13年後の1983年(昭和58年)3月に設立されました。

ペースメーカーは、体内に植込んで治療する事の出来る初めての機器だと聞きますが、日本では50年に満たない歴史しか持ちません。しかしその間の進歩は著しく、電磁波への対応も進み、携帯電話への心配はほぼ無くなりましたし、MRI検査が可能なペースメーカーも出てきました。

先日、植込み手術を受けて間もない60歳代の男性から電話が有りました。「頭がふらついて2度ばかり転び、2度目には気付かないうちに怪我をして病院に担ぎ込まれ、ペースメーカーを入れられてしまった」「手術は無事終わったけれど、障害者になってしまったし、仕事で電動ドリルや草刈り機を使っていたけど、危ないって言われ、仕事は続けられるのか?これからどうなってしまうのか、不安で、不安で・・・」と、言うものでした。

10年前に私が医師にペースメーカー適応と言われ、血管から心臓まで電線を入れて、心筋を電気刺激する、と説明され、ジェネレーターとリード線を見せられた時のショックと不安、これで生きていくのかと、絶望的になった事を思い出しました。私の場合は、幸い手術後に病院から渡された書類の中に友の会の「入会のしおり」が有り、入会の手続きと同時に「Q&A集」の購入を申込み、早い時期に色々な情報を得ることが出来ました。

機器の進歩と医療技術の向上で、ペースメーカーの植込みは“ありふれた”治療になって来ましたが、患者にとっては30年前と変わらず、初めての体験であり、経験した事のない不安なのです。

電話の男性には、「何時倒れるかの心配は無くなるはずだし、不安や疑問は、誰もが体験する(“ありふれた”とは言えませんが)事です。正しい知識を得ることで、少しずつ解消していきます」と答えました。

「友の会」が患者の役に立つ為の会で有る事は無論ですが、長年蓄積してきたデーターや、体験、患者の気持ちを、医療や機器、行政に役立てられないか、と模索し始めています。新しい歴史へ、少しでも参画出来ればと考えております。
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